money
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以前、一万円の本当の価値というテーマで二つの記事を書かせて頂きました。これらの記事は抽象的な話になってしまったので少しわかりにくかったと思います。

というわけで、今回は少し違った視点でお金の価値を見てみましょう。

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2012年現在の「一万円の価値」を考える

もし今、手元に財布があるならば中身を見てください。そこに一万円が入っていますか?入っていなければそこに一万円入っていると想像してください。その一万円があれば、あなたは何が出来るでしょうか?

どこか近所のショッピングモールにお出かけして、ちょっとした買い物をして、おいしいものを食べて帰ってきたら、その一万円はたちまち無くなってしまいます。

では、これを2012年における「一万円の価値」としましょう。

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1955年の「一万円の価値」を考える

1955年における「一万円の価値」をご存知ですか?「大卒初任給の推移」というホームページでは、大卒初任給が約12000円とされているので、この頃の一万円の価値は約1ヶ月分の給料ということが出来ます。

一ヶ月分の給料があれば、一ヶ月間生活をしていくことが出来ます。つまり、一万円あれば一ヶ月間生活出来るといったことになります。

これが1955年における「一万円の価値」という訳です。

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当然ながら、1955年と2012年の「一万円の価値」は違います

1955年と2012年で一万円の価値は大きく変化しました。一体この間に何が起きたのでしょうか。簡単に説明すると「物価が上昇した」ということです。物価が上昇すると、世間に出回るお金が多くなるのでお金の価値が下がります。そういってもピンとこないと思うので次のように言い換えたらどうでしょうか。

1955年に大学を卒業したAさんは、実家から職場に通っていたので生活費は全くかかりませんでした。Aさんはとても堅実だったので給料には全く手をつけず2年間、もらった給料を貯め続けました。

2年後、お金が貯まったのでそのお金を使って一人暮らしを始めることにしました。しかし、なぜか通帳が見つからず、お金を引き出せずに結局親のお金を借りて一人暮らしをすることになりました。

時は流れ2012年、Aさんが何気なく押入れを整理していると、以前に無くした2年間必死で働いて貯めたお金が見つかりました。

本来なら「2年分の給料が出てきたヒャッホーッ!」となるはずですが、金額は24万円しかありません。現在の給料で計算すると、一か月分に相当する額となります。そう考えると、Aさんがお金を無くした1957年から2012年までの55年間の物価の上昇によって、1年9ヶ月分の労働力を損した計算になります。

これはかなり極端な例なので、あまり参考にはならないかもしれませんが、お金を全く使わずに貯めていただけなのに、なぜか損をしてしまうことがあるということです。

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この記事のまとめ

このようの物価の変動によってお金の価値も変動します。よって、今のお金の価値観がそのまま将来通用するかといえば、必ずしもそうではありません。極端にいえば、今日の一万円の価値と明日の一万円の価値は違います。ですので、長期に渡って大きなお金を動かそうと考えている人は、「今のお金の価値観だけではなく、将来のお金の価値観も考えて行動すること」を強くオススメします。

  • 「35年ローンで家を買う」→「35年後の物価はどうなっているか?」
  • 「10年の定期預金をする」→「10年後の物価はどうなっているか?」
  • 「老後に備えて貯金」→「老後の物価はどうなっているのか?」

例えば、今日2000万円の35年ローンを組んだとします。実際にはありえないのですが細かい計算が面倒なのでここでは「金利が0%、35年後に一括返済」とします。この場合、表面上は2000万円を借りて2000万円を返済することになるので損得ゼロのように見えますが、実際には今日の2000万円の価値と35年後の2000万円の価値は違います。「物価が上昇してお金の価値が下がれば得をする」逆に「物価が下落してお金の価値が上がれば損をする」ということです。

実際には、この話にプラスして、金利がついたり、分割返済になったりするので話がより複雑になるので忘れられがちですが「お金の価値は一定ではない」ということはだけは忘れないでくださいね^^

 

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